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eat Love Day 12 / いつかの世界


11月だった。

忙しくって、余裕がなくて、うっかりそのままになっていた eat LOVE。

気がついたら新しい年がやってきて、その2019年も1ヶ月以上過ぎてしまった。

11月のこの夜のご飯のことをまるで覚えていない。

けど、なんか楽しかったんだろうな。

そういう雰囲気が写真からただよっている。


いや、でもそれだけじゃなかった気もする。

どこかさびしそうな


空気も感じる。

残念ながら、なにが本当だったかはもうわからない。

記憶って実に曖昧。

だけど、ご飯の味はわかる。


カレーはこういう味だった、

にんじんはこういう味だった、

スパイシーなサラダはこういう味。

どれも脳内でなんとなく再現できる。

味の記憶ってすごい。


ミッチーのご飯の記憶がいつの間にやらいっぱいストックされている。

お母さんのご飯よりも今や鮮明に思い出せる料理がいっぱいある。

母のカレーの味はけっこう思い出せないが、彼のカレーの味はパっと浮かぶ。

おふくろの味からミッチーの味へとぼくの記憶が上書きされているのかもしれない。


写真ってちょっと切ない。

かわいい猫のなんとも言えぬ表情の写真を見ていると、泣きたい気持ちがわきあがる。

いつか会えなくなる日がくるんだよな、と思ってしまう。

なんと酷なことよ。

でも、そんな存在と出会えたことに感謝だな。

やがて触れ合えなくなるのだから、なでられる今を、

かわいいねって直接伝えられる今日を大切にしよう。

あ、それってぼく自身についても同じだ。

この身体、この細長い肉体に細長い顔に濃い眉毛にたくさんのホクロのこの人、

今日のぼくは、今日しか会えない。

明日別れることになるのかもしれないのだから、出会えたことに感謝をしよう。


ありがとう、すてきな私。

ひとつも否定せずまるごとそのまま愛そう。

わたしはわたしを愛しています。ありがとう。









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